t>

警視庁の歴史や活動を幅広く紹介する警察博物館「ポリスミュージアム」が24日、東京都品川区西五反田の仮移転先で待望の開館を迎えた。中央区京橋にあった旧館は再開発事業に伴い昨年9月から一時閉館しており、約1年ぶりの再スタートとなる。開館当日には関係者による式典が厳かに執り行われ、地域の新たな広報拠点の誕生を祝った。新たな地で都民との接点を強化し、警察活動への理解を深める役割を担う。
開館式典であいさつに立った警視庁の朝野郁美広報課長は、新施設への熱い思いを言葉にした。朝野課長は「新たな地域の皆さまに親しまれ、多くの方に足を運んでいただけるよう努めていく」と述べ、品川という新天地での決意を表明した。式典では関係者によるテープカットが行われ、華やかな雰囲気の中で内覧会へと移った。同館は、子供から大人までが楽しみながら学べる施設として設計されている。
館内は「見て、学び、体験できる」をコンセプトに、警察の多岐にわたる活動を網羅した展示が並んでいる。実物のパトカーや警察官の歴代制服が展示されているほか、近年の社会問題である特殊詐欺の手口についても詳しく紹介されている。特に人気を集めそうなのが、現場に残された足跡を照合するシミュレーションなどの体験型プログラムだ。こうした工夫により、警察の仕事をより具体的かつ身近に感じることができる構成となっている。
内覧会に訪れた品川区の森沢恭子区長は、展示内容を一つひとつ熱心に確認し、警察官の仕事を疑似体験した。交番を模したセットでの勤務体験を通じて、日々現場で市民の安全を守る警察官の苦労に触れた。体験を終えた森沢区長は、「こういう日々を送っているんですね」と話し、現場の警察官が抱える使命感に感銘を受けた様子だった。地元自治体の首長として、新たな文化施設の誕生を歓迎する姿勢を示した。
同館は今後、品川エリアにおける安全啓発の重要拠点として運営されていく。開館時間は午前9時半から午後4時までとなっており、入館料は無料のため家族連れでも気軽に訪れることができる。休館日は月曜日だが、祝日にあたる場合はその翌日が休みとなる。警察と都民をつなぐ新たな交流の場として、多くの来館者で賑わうことが期待されている。