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北朝鮮の非核化が主題となった前回2019年の習近平国家主席訪朝とは対照的に、今回は「非核化」に関する文言が公式発表から姿を消した。ロシアとの関係強化で存在感を高める北朝鮮への影響力を保持したい中国側は核開発を「黙認」した格好となり、北朝鮮は今後、中露を後ろ盾として核開発をいっそう強化するとみられる。
習氏は8日夜の夕食会で、金正恩朝鮮労働党総書記を前に「中朝の伝統的な友好は国際情勢の変化による試練に耐える中で受け継がれ、長い時間を経て強固になっている」と強調した。北朝鮮のロシア接近を受けてぎくしゃくした中朝関係に区切りを付けることを印象付けた。
北朝鮮はロシアとの軍事協力を深め、ウクライナ紛争以降、兵器供与などの関係強化が進む。中国は表面上は非核化を求める姿勢を崩さないものの、北朝鮮の核開発を事実上黙認しており、国際社会の非難を浴びている。
米国は北朝鮮の核・ミサイル開発を非難し、新たな制裁を検討している。一方で、韓国政府は対話再開を模索するが、北朝鮮は非核化を前提としない交渉を求めており、溝は深い。
北朝鮮は近く核保有国を正式に宣言する可能性があり、中露の支持を得て国際交渉での立場強化を図るとみられる。今後の東アジア情勢は一段と緊迫化する恐れがある。