t>

「またか…」と読者に叱られるかもしれないが、韓国名物(?)のイヌ肉料理を最後に報告しておきたい。来年2月から法的に禁止されるため、夏バテ防止の伝統的な滋養強壮食として口にできるのは今年が最後になる。
日本でウナギを食べる「土用の丑の日」にあたるのが、韓国の「ポンナル(伏の日)」だ。7月から8月にかけて、ほぼ10日ごとに初伏(チョボク)、中伏(チュンボク)、末伏(マルボク)が訪れる。
特に最も暑い「中伏」が暑気払いの日で、今年は7月25日だった。イヌ肉料理にとっては「最後の中伏」という歴史的(?)な日になった。何としても見届けなければならない。
出かけたのはソウル郊外のなじみの店。離任間際の外交官を加えた日本人3人だったが、土曜日と重なったせいか満員で、やっと割り込んだ。メニューはタレでいただく湯がいた肉のスユク(熟肉)と煮込みの鍋。店はメニュー転換に向けてすでにヤギ肉も出している。店のおばちゃんに「これヤギじゃないの?」といじわるを言ったところ、ニッコリ笑って「100%ワンワンだよ!」といなされた。
周りのおじさんたちは大声で盛り上がっていた。イヌ食はワイルドなイメージなので、気合が入るとひときわ声が大きくなる。来年の夏には、この風景はもう見られない。