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神奈川県は、令和7年度に県配偶者暴力相談支援センターで受け付けたドメスティックバイオレンス(DV)の相談件数が、前年度より716件増えて5603件に達したと発表した。増加は2年ぶりで、令和3年度以降では最も多い数字となった。
このうちDV被害者本人からの相談は4345件で、前年度比537件増加。男女別では女性3860件、男性485件。年齢別では40代が1274件で最多、以下50代1152件、30代901件、60歳以上421件、20代225件と続いた。
暴力の種類(複数回答)では、「精神的暴力」が3944件と最多で、「身体的暴力」2114件、「経済的暴力」1622件、「性的暴力」271件となっている。
県はLINEを使った相談窓口「かながわDV相談LINE」も運営しており、令和7年度の相談件数は3896件で前年度比267件増加した。
同センターを設置する3政令市でも、DV被害者本人からの相談は横浜市1117件、川崎市756件、相模原市188件と、いずれも前年度より増加している。
相談増加の背景には、川崎市でストーカー被害を訴えていた女性が殺害された事件が影響した可能性がある。この事件を機に、自身もストーカーやDVの被害を受けているのではないかという問題意識が広がったとみられる。
県もシンポジウムの開催など被害者支援施策を強化し、SNSを活用した相談窓口や支援情報の周知・広報を積極的に行ってきたことも奏功した。
県の担当者は「今まで相談に至っていなかった人も、相談につながることができたのではないか」と分析。被害者の中には自らの被害に気づいていない人もいるとし、「ためらわずに窓口などに相談してほしい」と呼びかけている。