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埼玉県行田市議会は29日、同市の伝統工芸品である行田足袋の魅力発信を推進する「行田足袋振興条例」を制定した。市議会事務局によると、足袋産業の振興を目的とした条例は全国でも珍しい事例だとしている。
同事務局によると、条例案は同日の本会議に提出され、全会一致で可決、即日施行された。議場には市議や市執行部の職員の多くが行田足袋を着用して出席し、地域の象徴を尊重する姿勢を示した。
条例では、市が行田足袋の振興に向けたイベントを開催するほか、事業者もその普及促進に主体的に取り組むよう努めることが盛り込まれている。
市によると、江戸時代の行田町絵図には27軒の足袋屋が記載されるなど、行田足袋の生産は古くから主要産業であり、現在も日本有数の生産地として知られる。平成29年には、足袋製造の歴史が和装文化を支えるとして文化庁から「日本遺産」に認定された。
しかし、その後、文化庁は同市の日本遺産を活用した地域活性化や観光振興への取り組みが不十分と指摘。令和9年に再審査が控えていることから、今回の条例制定はさらなる振興策を促進し、日本遺産の継続を狙うものとみられる。