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今年に入って閣僚更迭が相次ぐトランプ米政権で、連邦捜査局(FBI)のカシュ・パテル長官が次の解任対象になるとの観測が強まっている。「MAGA(米国を再び偉大に)派」を自認するパテル氏はトランプ大統領への忠誠を前面に押し出してきたが、その姿勢がかえって批判を招いている。
パテル氏に対する国民の不満は、少女らへの性的人身取引の罪に問われた米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告(勾留中の2019年に死亡)の事件への対応を巡り集中。政権内でも過度な飲酒問題や公私混同が指摘され、トランプ政権の重荷となっている。
ミラノ・コルティナ冬季五輪のアイスホッケー男子で米国代表が46年ぶりの金メダルを獲得した2月22日、歓喜に沸くロッカールームにパテル氏の姿があった。祝勝のビールかけに参加し、酔っぱらったような姿で雄たけびを上げた。
アイスホッケーの大ファンであるパテル氏は、長官専用機で開催国イタリアを訪れ、決勝戦も現地で観戦していた。FBI側は訪問目的を伊警察幹部らとの会合と説明するが、米国内ではフライト費用に推定7万5000ドル(約1200万円)以上の公金を使った「私的旅行」と受け止められている。
パテル氏は弁護士出身で法執行分野の上級職経験がない。トランプ氏がFBI長官に起用したのは、自身に忠実な同氏を通じてFBIを「改革」し、権力掌握に利用する狙いがあったとの見方が強い。こうした背景が更迭観測に拍車をかけている。