t>

カスピ海の水位低下が加速、脱ロシア物流ルートに影 「第二のアラル海」懸念

1 minutes reading View : 6
アバター画像
Mika Nakamura
国際 - 28 6月 2026

中央アジアに位置する世界最大の内陸水域、カスピ海の水位低下が加速している。水位は過去最低水準の海抜マイナス29メートル以下となり、周辺国では水不足や砂漠化の懸念が強まる。ロシアを避ける物流ルートとして注目される「中央回廊」にも打撃となる恐れがあり、ウクライナ戦争やイラン情勢で不安定化するエネルギー輸送にも波及しかねない。資源と地政学の要衝として注目を集める中央アジアに、深刻な環境問題が影を落としている。(カザフスタン西部アクタウ 桑村朋)

4月下旬、カザフスタン西部の港湾都市、アクタウのカスピ海沿いで、環境活動家のアディルベク・コジバコフ氏(52)が水位低下でむき出しになった岸壁を指さした。「あそこは昔、完全に水面下にあったが、7、8年前から急に水が引いた」と嘆く。

周辺の海岸ではゴツゴツした岩肌が目立っていた。海岸線の後退は肉眼でもわかる。コジバコフ氏はアクタウが飲料水のほぼ全てをカスピ海に頼っているとし、「これ以上水位が下がれば取水できなくなる。住民に重大な影響が及ぶ」と懸念した。

カザフの英字紙「アスタナ・タイムズ」によると、カスピ海は2006~24年に水位が2メートル超下がり、25年には海抜マイナス29.35メートルと過去最低水準となった。

大きな要因とされるのが気候変動だ。周辺の気温上昇は10年あたりで0.51度となり、世界平均の約3倍に達した。国連環境計画(UNEP)は3日、「消えゆくカスピ海を救う闘い」と題した特集記事で、水位低下の要因が「気候変動による地球温暖化と、それに伴う(水の)蒸発量の増加」だと指摘した。

ドイツ・ブレーメン大学のマティアス・プランゲ氏の研究によると、地球温暖化に伴い、カスピ海の水位は今世紀末までにさらに8~18メートル低下すると予測されている。楽観的なシナリオでも、北部のカザフ側で浅瀬が完全に消滅するとの見方が強い。

漁業や生態系への影響も深刻だ。コジバコフ氏によると、「カスピ海の健康を示す指標」だという固有種カスピカイアザラシが毎年のように大量死。キャビアの原料となるチョウザメも世界全体の90%がカスピ海に生息するが、水位の低下で減少に拍車がかかる。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
Share Copied