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物価高騰の令和に、シュークリームがたった50円。56年間、家族で手作りと低価格にこだわりパンと洋菓子を提供する「やおき」というお店が福岡の住宅街にあります。困難を乗り越え続けるその理由と、変わらぬ温かさの秘密に迫ります。
店主は85歳の男性と68歳の女性の夫婦。2人で切り盛りするこの店は、朝早くから夜遅くまで営業を続け、時には徹夜で18時間働くこともあるといいます。その原動力は、「お客様に喜んでほしい」という一点に尽きると語ります。
店内には、50円のシュークリームのほか、60円のエクレア、80円のメロンパンなど、驚きの価格帯の商品がずらり。材料費や光熱費が上がる中でも、値上げを極力避けているのは、長年通う常連客への思いやりからです。
「儲けよりも、楽しみにして来てくれる人の顔を思い浮かべると、頑張れるんです」と夫婦は口をそろえる。手作りにこだわるため、毎日のように仕込みに追われ、休む間も惜しむ姿が印象的です。
地域の人々から愛され続ける「やおき」。56年の歴史の中で、時代の変化や体調の波にも直面しながら、夫婦は「できる限り続けたい」と笑顔を見せます。その温かさが、これからも多くの人を引き寄せていくことでしょう。