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戦局が劣勢に立たされた国は、時に常識を超えた奇策に頼る。第二次世界大戦末期、日本陸軍が開発した「風船爆弾」はその代表例だ。和紙にコンニャク糊を幾重にも塗り、直径約10メートルにまで膨らませた気球に爆弾を搭載し、偏西風に乗せて米国本土を狙った――まさに窮余の一策だった。
この兵器は旧日本陸軍の登戸研究所で研究が進められ、「ふ号兵器」と呼ばれた。気象データ