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財務省は、日本のアニメやマンガのキャラクターや国宝などの地域資源をあしらった記念貨幣の発行について検討を始めた。これまで国の事業に関わるテーマに限られていた枠組みを拡大し、海外で人気の日本コンテンツを活用した新たな収益源の創出を狙う。
現行の通貨法では、政府発行の記念貨幣は皇室の慶事や五輪などの国家的な事業に関わるものしか認められていない。1964年の東京五輪を第1号に、天皇陛下の即位やサッカーワールドカップ日韓大会、大阪・関西万博などに合わせて作られてきた歴史がある。
一方、英国では英王立造幣局が映画「ハリー・ポッター」やロックバンドのビートルズの故ジョン・レノンさんをモチーフにした収集家向け硬貨を手がけ、人気を集めている。日本でもコンテンツを主眼にした記念貨幣は現状発行できないが、こうした海外事例が参考にされている。
すでに海外では日本のキャラクターをあしらった記念コインが存在する。フランスでは人気キャラクター「ハローキティ」が、南太平洋の島しょ国クック諸島ではアニメ「名探偵コナン」や映画「男はつらいよ」をテーマにした記念コインが発行されている。
財務省は自国文化の発信や新たな収益の創出につながるとみて、通貨法改正を視野に議論を進める方針だ。実現すれば、日本のソフトパワーを活用した新たな外貨獲得手段となる可能性もある。