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「赤い羽根共同募金」ならぬ「青い羽根募金」があることをご存じだろうか。7日の閣議では、高市早苗首相はじめ閣僚が青色の羽根を胸元に付けていた。一体、どんないわれがあるのか。どうすれば入手できるのか。同募金を実施する公益社団法人「日本水難救済会」(東京)に聞いた。
救済会によると7、8月は「青い羽根強調運動月間」だという。ちょうど海のレジャーが盛んになる季節と重なる。毎年7月の第3月曜日(今年は20日)には海の恩恵に感謝する祝日「海の日」も、この間にある。
青い羽根募金は戦後、1950年に始まった。海難事故ががあったときに海上保安庁の要請を受け、あるいは自発的に身の危険を顧みずに救助に向かうボランティアが救助用機材を購入する際の費用や救助訓練の経費などに活用される。ボランティアは全国には5万人おり、このうち8割は漁業関係者だ。年間の出動件数は350件ほどで、同数程度の人命を助け出している。
救済会によると、募金箱は全国各地の海上保安部・署や漁協、地方自治体の防災担当部局などにあり、青い羽根も添えるように置かれている。首相官邸のエントランスフロアにもある。募金は通年受け付ける。年間に8000万円ほどが集まるという。
救済会は1889年に産声を上げた。きっかけは86年に英国船籍の貨物船が紀州沖で沈没した「ノルマントン号事件」。この水難事故で英国人は大半が救助された一方、日本人乗客は25人全員の命が失われた。
この海難事故を受け、「海の守り神」として信仰を集める香川・金刀比羅宮の当時の宮司が奔走。海難救助の民間ボランティア組織「大日本帝国海難救済会」ができた。いまの救済会の前身にあたる。これまで140年近くの間に、累計で4万隻の船舶の乗客・乗員ら20万人を救出してきた。
金子恭之国土交通相は7日、閣議後の記者会見で「7、8月は海保などとも協力し、重点的に青い羽根募金活動を支援している。国民の皆さまのご理解とご協力をお願いしたい」と語った。閣僚らは週明けの13日まで青い羽根を身に付ける。
救済会は9日午後、同省と海保を表敬訪問し、募金への協力を直接、依頼する。登山家の野口健さんの愛娘で今年1月、「ミス日本『海の日』」と「ミス日本グランプリ」を同時受賞した野口絵子さんが同行する。