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シンガーソングライター・がらりが、メジャーデビューEP『螺旋の街』を6月3日にリリースした。椎名林檎やジャズから影響を受け、システムエンジニアとして働いた経験も持つ異色の経歴を持ちながら、自身の音楽を築き上げてきた彼は、都会に生きる人々の群像劇を描く本作で、緻密に構築されたメロディやアレンジ、文学的な歌詞世界を通して、“いい曲”とは何かを問いかけている。
「僕の中では、いい曲とは時代を超えて聴き続けられるもの。流行の波に乗るのではなく、人間の本質に触れる歌詞とメロディを追求したい」とがらりは語る。システムエンジニアとして培った論理的思考と、音楽家としての感性を融合させた独自の創作スタイルは、現代の音楽シーンに新たな風を吹き込んでいる。
音楽的ルーツについて、がらりは中学生の頃に椎名林檎の「無罪モラトリアム」を聴いた衝撃と、後にジャズの即興性や複雑なハーモニーに惹かれた経験を挙げる。「ジャズのコード進行やリズムの自由度は、僕の曲作りに大きな影響を与えている。特にビル・エヴァンスのピアノトリオは、空間の使い方で参考にした部分が多い」と振り返る。
『螺旋の街』というタイトルには、都市に生きる人々の人生が螺旋状に絡み合いながら進んでいくイメージが込められているという。がらりは「同じ場所にいても、時間の経過とともに見える景色が変わる。そんな日常の中にある非日常を切り取った作品になった」と解説する。収録曲では、緻密に計算されたアレンジと、時に破綻しそうで破綻しない絶妙なバランスが特徴的だ。
今後の展望について、がらりは「今回のEPで提示した“いい曲”の問いを、さらに深掘りしていきたい。ライブではバンド編成で新しいアレンジにも挑戦する予定で、音楽ファンに驚きと感動を届け続けたい」と意気込みを語る。彼の音楽的挑戦は、まだ始まったばかりだ。