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Kylian MBAPPE of France and Referee Facundo TELLO (ARG) during the 2026 FIFA World Cup – Round of 4 match between France and Morocco at Gillette Stadium on July 9, 2026 in Foxborough, Massachusetts. (Photo by Baptiste Fernandez/Icon Sport via Getty Images)カタール・ワールドカップ準々決勝で、フランス代表がモロッコ代表を2-0で下し、準決勝進出を決めた。エースのキリアン・エンバペは先制ゴールを挙げる一方、前半28分に自ら獲得したPKを失敗。その原因として、キックまでの“待たされ過ぎ”が注目を集めている。元アイルランド代表MFで解説者としても知られるロイ・キーン氏が、審判の処置に苦言を呈した。
問題となったのは、エンバペがPKを蹴るまでの時間だ。この場面、まずビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認が行われ、主審のファクンド・テージョ氏が自らの目でモニターをチェック。その後さらに何かを指示するような仕草があり、エンバペは蹴るタイミングを計りかねた。結局、PK判定が出てから実際にキックが行われるまで、なんと3分12秒もの間が空いたと英紙『デイリー・メール』は報じている。
ロイ・キーン氏はこの事態を「不公平だ」と断じた。現役時代にマンチェスター・ユナイテッドやアイルランド代表で活躍した同氏は、「彼らがワールドクラスの選手であることに疑いはない。しかし、あれだけ長く待たされるのは不当なプレッシャーだ」と指摘。「ストライカーにとって、待ち時間はそれ自体が敵になる。つまり、PKを与えた側とGKに有利な状況を与えることになる。これは公正ではない」と厳しい口調で語った。
エンバペのPKは緩いコースとなり、モロッコ代表GKヤシン・ブヌに冷静に防がれた。集中力を削がれた可能性は否定できない。この“長すぎるインターバル”には、同じストライカーの立場からアーリング・ハーランドも反応。ノルウェー代表FWは画像・動画投稿アプリ「スナップチャット」で「長すぎる」とコメントし、エンバペに同情を示した。
エンバペはその後、60分に針の穴を通すような精密なシュートでゴールを奪い、チームを勝利に導いた。しかし、大会随一の注目選手にかけられた“3分間の異様な間”は、審判の試合運営をめぐる新たな議論を呼びそうだ。ワールドカップの大舞台で、PKキッカーにこれだけの待機を強いる行為が、はたしてスポーツマンシップにかなうのか――。経験豊富な元選手たちの声は、競技ルールの根幹に一石を投じている。