
3月15日、神戸市垂水区の会社員坂本知仁さん(42)が家族4人で子どもの通学路を清掃中、歩道橋の欄干に外向きに座る若い女性を発見した。坂本さんはすぐに女性に声をかけ、危険な状態を察知して救助に動いた。女性は欄干に腰かけ、足をぶらつかせて不安定な様子だったという。
坂本さんと家族はこの日、自治会の清掃活動とは別に自主的にゴミ拾いを行っていた。通学路をきれいにしようと、妻と子ども2人とともに歩道橋を上ろうとしたところ、異変に気づいた。普段から地域の美化活動に取り組む坂本さんは、すぐに状況を理解した。
女性は欄干に体を預け、下を向いて動こうとしなかった。坂本さんは「大丈夫ですか」と優しく話しかけ、女性の返答に耳を傾けた。女性は最初は無言だったが、坂本さんの穏やかな声かけに次第に心を開いたという。
坂本さんは女性に「話すだけでも楽になるよ」と伝え、家族と共にしばらく付き添った。女性は涙を浮かべながら悩みを打ち明け始め、最終的に欄干から降りる決意をした。坂本さんは女性を励まし、安全を確認してその場を離れた。
この出来事について坂本さんは「誰かに話すだけで気持ちが軽くなることもある。困っている人がいたら、まずは声をかけてほしい」と語っている。家族の日常的な活動が一人の命を救うきっかけとなり、地域のつながりの大切さを改めて示した。
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