
トランプ米大統領はイスラエルのネタニヤフ首相に対し、「お前は皆に嫌われている」と罵る事態となった。この背景には、米国内でイスラエルに対する風当たりが強まっている状況がある。
パレスチナ自治区ガザでの戦闘や米イスラエルによる対イラン軍事作戦が続く中、野党・民主党支持者だけでなく、親イスラエル派が多い与党・共和党支持者の間でも、若い世代を中心にイスラエルへの厳しい見方が広がっている。
米国とイスラエルは相互防衛条約を結んでいないが、歴代米政権はイスラエルを重要な同盟国と位置付けてきた。トランプ政権が1月に発表した国家防衛戦略では、自国防衛に責任を果たすイスラエルを「模範的な同盟国」と称賛した。
しかし、ガザでの戦闘による死者は昨年10月の停戦発効後も断続的な攻撃が続き、7万人を突破した。一定の米有権者の間で不人気な対イラン攻撃は、ネタニヤフ氏がトランプ氏を説得したと複数の米メディアが報じている。
こうした米国民の反応が、トランプ氏による異例の叱責につながった可能性がある。今後の米イスラエル関係は、国内世論の変化に左右される展開が予想される。