
新型コロナウイルスワクチンで知られる独バイオ企業ビオンテックは5日、ドイツ国内の3カ所の製造拠点を2027年末までに、シンガポールの製造拠点を27年3月までにそれぞれ閉鎖すると発表した。理由は新型コロナワクチンの需要減少である。
製造拠点の閉鎖などにより、29年以降は年間5億ユーロ(約920億円)のコスト削減効果を見込んでおり、削減した資金をがん治療薬の開発に充てる予定だ。閉鎖は計1860人の雇用に影響する見通しとしている。
経済紙ハンデルスブラット(電子版)は、ビオンテックがドイツ国内で新型コロナワクチンの製造を停止し、ワクチンを共同開発した米製薬大手ファイザーに移管する方針だと報じている。
ビオンテックのウグル・シャヒン最高経営責任者(CEO)は、がん治療薬の開発に向けた強い意欲を改めて強調した。
ドイツ国内で閉鎖されるのは、西部のマールブルクとイダー・オーバーシュタイン、南西部テュービンゲンの3拠点である。(共同)