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イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖で原油相場が急騰し、その余波が続いている。イランは安価な無人機による散発的な攻撃で、安全を危惧した商船の運航を全面的に停止させ、米国を翻弄した。このような「チョークポイント」と呼ばれる海上交通の要衝が世界各地に存在し、紛争発生時に通航が阻害されるリスクが改めて浮き彫りになっている。
米国が軍事作戦を開始した2月末以降、イランはホルムズ海峡を航行する石油タンカーなどを攻撃した。これにより海運業者が一斉に船舶の航行を停止。イランは攻撃に安価で大量生産が可能な無人機や無人艇を投入し、防御側に大きな負担を強いた。
米シンクタンク、新アメリカ安全保障センターのリチャード・フォンテーヌ所長は「イランでの戦争の教訓は、ホルムズ海峡を支配して世界経済を危機に陥れるために、多大な戦力を投入する必要はないと分かったことだ」と指摘する。
米ライス大学ベーカー公共政策研究所のクリスチャン・ウルリクセン研究員らは3月中旬に公表した報告書で「ホルムズ海峡は容易に海上交通が阻害され得るチョークポイントの一例に過ぎない」と分析。ほかに封鎖の影響が大きい場所として、マラッカ海峡、スエズ運河、パナマ運河、ジブラルタル海峡、ボスポラス海峡、バベルマンデブ海峡などを挙げた。
海運業界や安全保障関係者の間では、各地に点在する海運の要衝が封鎖されるリスクを点検し、対応策を検討する動きが活発化している。