
「従来の養殖ウナギと味や品質に全く遜色ない」との触れ込みで29日に世界初の一般販売が始まった完全養殖ウナギだが、従来の養殖品と本当に違いがないのか。確かめるべく、記者が双方を食べ比べてみた。
食べ比べのために用意したのは、29日に築地のうなぎ料理店「山田のうなぎ うな骨らーめん 築地本店」で販売された完全養殖ウナギを使ったかば焼き(1尾4500円)と、同店で従来から提供されている国産養殖ウナギのかば焼き(1尾3000円)。従来型は通常店内のみの販売だが、「食べ比べ用に」とお願いし、特別にテイクアウトさせてもらった。従来型は海で捕獲したシラスウナギの稚魚を鹿児島県志布志市の山田水産の養鰻場で育てたものだという。
食べ比べをするのは、初の店頭販売が始まった29日午前に同店舗を取材した記者。特に味覚が鋭いわけでも「食の専門家」でもないが、精一杯、違いを探してお伝えしたい。(外崎晃彦)
食べ比べでの食べ方は、ウナギの味がよく分かるよう「うな丼」にすることにした。商品はいずれも冷凍されており、風味を損なわないよう湯せんで解凍した。
炊き立てのご飯を用意して、商品をそれぞれ開封。店舗で販売されているような見た目となるよう包丁でそれぞれ半分に切り、ご飯に盛り付けた。この時点で気づいた大きな違いは見た目の色だ。完全養殖物は赤みが強くテカテカしている。一方、従来品は茶色が強くやや落ち着いた色調だ。そしてサイズ感の微妙な違い。包丁で切っている段階では、完全養殖物は肉が薄くて身幅が広く、従来品は身幅が狭くて肉が厚いように感じられた。
そんなことを考えながら作業を進めるうちに準備が完了。いざ試食してみる。