
立憲民主党の泉健太代表が党勢拡大へ全国を東奔西走している。衆院解散・総選挙が早ければ今秋にも行われる可能性を踏まえ、子育てなど生活密着型の政策を前面に打ち出し、地方視察を重ねる岸田文雄首相に対抗したい考えだ。だが、肝心の候補者擁立は停滞しており、目標に掲げる「150議席」達成への道筋は描き切れていない。
ライバルの日本維新の会が順調に勢力を伸ばす中、野党第一党のリーダーは〝勝負の夏〟を乗り切れるか。泉氏の周辺からは「代表は孤独だよ」と漏れる声もあり、厳しい局面が続いている。
「優先すべきは防衛力強化や憲法改正ではない。子供たちの命を守る、子供が安心して育つことだ」。泉氏は9日、東京・有楽町で開いた党の「子ども予算強化キャンぺーン」でマイクを握り、政府与党を批判した上で、教育無償化などの必要性を訴えた。憲法改正に前向きな維新を念頭に「『第2自民党』でもできない」とも牽制した。
秋の衆院解散を警戒する立民にとっては「7~9月の3カ月が勝負だ」(岡田克也幹事長)。女性議員の擁立を後押しするほか、7月からは農業政策を推進するための全国キャラバンを開始。幹部の遊説日程の調整や政策PRを担う「国民運動局」(局長・森本真治参院議員)も発足させた。
泉氏は7月以降、新潟県や大阪府、広島市、千葉県柏市など全国を精力的に回っている。選挙区の状況を直接確認し、支持拡大に全力を注ぐ方針だ。