
神奈川県開成町の踏切で4月13日午後7時前、遮断機が下りた中で動けなくなった高齢の男性を、通りかかった男女4人が協力して救出した。うち2人は名前も告げずに立ち去り、目撃情報によると「新入社員風」だったという。警察は2人に名乗り出るよう呼びかけている。
当時、三尾綾子さん(45)は車に小学生の子ども2人を乗せて踏切前で停車していた。「カンカンカン――」という警報音とともに、遮断機が下りる先に高齢男性が立ちすくんでいるのを目撃した。三尾さんは「ちょっと待っててね」と子どもたちに声をかけ、急いで車を降りた。
同じ光景をウォーキング中に見た石井新一郎さん(54)も「これはまずい。大事故になる」と感じ、駆けつけた。2人は冷静に踏切の矢印を確認し、接近する電車が男性のいる場所とは反対側を通ることを見極め、「まだ間に合う」と判断したという。
その場にいた4人は自然に役割を分担した。通報、声かけ、身体的な救助が短時間で組み合わさり、とっさの判断と連携が実を結んだ。男性は無事に救出され、けがはなかった。救助に加わった若い男女2人は「新入社員風」だったとされ、救助後すぐにその場を立ち去った。
神奈川県警松田署は「ぜひ名乗り出て」と話している。署は事件性はないとみているが、感謝の意を伝えたいとして、2人の連絡を待っている。現場はJR御殿場線の踏切で、当時通過する電車はなかったが、救助後まもなく別の列車が通過したという。
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