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間一髪!陸羽西線に間に合った 令和阿房列車パートⅤ

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Kenji Watanabe
経済 - 30 6月 2026

日も西に傾いた17時20分ごろ、我々の乗った電車は秋田と山形の県境に近い小砂川駅に長く停まっていた。この付近は単線で、行き違う列車が隣の女鹿駅付近でカモシカと衝突し、安全確認のため停車したのだ。

「クマでなくてよかった。それにしても地名はよくできてるね。まさにシカの里だ」と呑気な感想を述べると、サンケイ3号君は呆れ顔で言った。「よくのんびりとしてられますねぇ。このまま停まっていたら陸羽西線に乗り継げなくなりますよ。第一、弁当だって買えなくなるかもしれません」

確かにそうだ。我々は第四列車の掉尾を、今年1月に3年8カ月ぶりに運行再開したばかりの陸羽西線で飾ろうと、羽後本荘で由利高原鉄道に別れを告げ、16時27分発酒田行き各駅停車に乗り込んだのだ。

酒田では35分の乗り継ぎ時間があり、そこで弁当やビールなど「最後の晩餐」一式を整える算段だった。

やきもきすることしばし。待ちに待った「まもなく運転を再開します」のアナウンスが入った。

やれやれ一安心。発車後、電車は時速約90キロ(3号君がスマホアプリで測定)で西へ向かった。線路わきにカモシカが倒れていないか目を凝らしたが、発見できなかった。ちなみに上り電車は女鹿駅に朝の2本しか停まらない。

羽越本線の車窓から眺める日本海は実に美しい。秋田―酒田間に観光列車が走っていないのはもったいない。電車は約30分遅れで酒田に到着。間に合ったが、新庄行きのホームは離れており、晩餐を整える時間は残されていなかった。

「新庄駅で駅弁、買えますかねえ」と珍しく3号君が弱音を吐いたが、大丈夫だろう。何の情報も根拠もないが。

キハ110系気動車は夕闇迫る最上川に沿って走る。左側の座席は川を正面に見られるよう回転できる。

「芭蕉の『五月雨を集めて早し最上川』は、もとは『涼し』だったんだよ」と上から目線の蘊蓄はやめておいた。高規格道路トンネル工事のため長く運休した鉄路の再開を地元の人々は大歓迎した。車内には子供たちの絵も飾られている。

末永くローカル線を存続させるにはどうすればいいのか。柄にもないことを考えていると、もう終点の新庄に着いた。

最終新幹線まで時間はあったが、我々は売店に急いだ。あった!米沢から運ばれた「牛肉どまん中」が1個と「牛宝弁当」など数個が残っていた。3号君の労をねぎらって「牛肉どまん中」を譲ったのは言うまでもない。あっという間に「令和阿房列車パートV」はおしまい。ご乗車ありがとうございました。ご縁があったらまた会いましょう。明日からは「話の肖像画」のこころだぁ!(コラムニスト 乾正人)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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