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400年以上受け継がれ、ユネスコ無形文化遺産にも登録された金沢の縁付金箔。そこに欠かせない存在が、岡山県津山市で手漉きされている「箔合紙」です。今、世界に求められる伝統工芸は、どのように守られているのでしょうか。
その箔合紙を製造するのは、日本にたった一軒しかない工房。代表を務める男性は、父から直接技術を教わることはなかったと言います。「教わると、そこが到達点になる」というのが父の流儀でした。
父は見守ることに徹し、息子は試行錯誤しながら独自に技術を磨いてきました。「父は技を伝えなかった。でも、自分で見つけることの大切さを教えてくれた」と振り返ります。
金箔の品質を左右する箔合紙は、金沢の職人たちから絶大な信頼を得ています。薄く延ばされた金を傷つけずに扱うためには、この和紙の繊細な強度が不可欠なのです。
伝統を守りながらも、新しい技術や素材への挑戦も続けています。「守るだけじゃなく、進化させていくことが私たちの役目」と語る姿に、伝統工芸の未来が託されています。