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かつて3度の閉鎖を経験し、再生不可能とまで言われた巨大百貨店が、地元電気工事会社の発想と情熱によって新たな施設へと生まれ変わりました。巨額投資ではなく知恵と工夫で、なぜこの挑戦は実を結んだのか。成功の裏側を取材しました。
広島県福山市の中心部にそびえるその百貨店は、1980年代に開業したものの、度重なる経営難に見舞われました。1990年代から2000年代にかけて3度の閉鎖を繰り返し、最終的には廃墟と化して地域の象徴的な存在となっていました。
転機は2010年代後半に訪れました。地域密着型の電気工事会社が、この建物の再活用を提案。従来の大規模リノベーションではなく、既存のインフラを最大限に生かす手法で、コストを抑えながらも快適な空間を創り出しました。
同社は配線や空調などの電気設備を全面的に見直し、エネルギー効率を大幅に向上。さらに、店舗やオフィス、カルチャー施設を組み合わせた複合用途への転換を図りました。結果として、テナント誘致にも成功し、地域経済の活性化に貢献しています。
現在、この施設は連日多くの来訪者でにぎわい、かつての廃墟の面影はありません。地元の電気屋が起こした逆転劇は、地域資源を活用した再生のロールモデルとして注目されています。