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32歳の“おじいさんクマ”、新幹線シート素材でよみがえる 床ずれに悩んだ王子動物園のヒグマ

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Haruki Sato
経済 - 09 7月 2026

高齢のため後ろ脚が不自由になり、床ずれ(褥瘡)で観覧を中止していた神戸市立王子動物園のヒグマ「ロクジ」(雄、32歳)が、新幹線の座席にも使われる機能性クッション材をマットレスとして敷いてもらったところ、傷がみるみる癒え、約3カ月ぶりに来場者の前に姿を現した。行楽シーズンを迎えた同園で、ひときわ注目を集めている。

ロクジは北海道生まれで、1993年(平成5年)4月に同園にやってきた。現在32歳で、人間に換算すると80~90歳の高齢にあたる。体長約2メートル、体重295キロ。同園で飼育されている2頭のヒグマのうちの1頭だ。

同園の獣医師、加藤美津紀さん(29)によると、2022年(令和4年)春ごろから後ろ脚がよろつき始め、やがて引きずるようになった。檻の中で休むときも下半身をうまく動かせず、尻や腰の骨が出っ張っている部分に床ずれができた。昨年7月上旬には観覧を中止し、床にゴムマットを敷き、その上にわらを重ねるなどして治療を続けたが、傷は悪化する一方だった。「直径約10センチで骨が見えるほどだった」と加藤さんは振り返る。

転機は、その半年前に開かれた動物園関係者の研究会だった。横浜市立金沢動物園が、立てなくなったヒツジとカンガルーに対して、東洋紡と三菱商事の合弁会社「東洋紡エムシー」(大阪市)が手がけるクッション材「ブレスエアー」を敷いたところ、床ずれを防ぐ効果があったと報告したのだ。加藤さんはすぐにサンプルを取り寄せ、昨年7月下旬からロクジへの使用を始めた。カバーを爪で切り裂くなどの課題はあったが、傷は驚くほどの速さでふさがっていった。

10月下旬には観覧を再開。厚さ約8センチのブレスエアー製マットレスに寝そべるロクジの様子を、飼育員の前野美紅さん(23)は「使う前より足取りが軽くなった」と目を細める。ブレスエアーは繊維が三次元で網目状につながった構造で、弾力性、通気性、抗菌性、耐久性に優れる。1996年(平成8年)に販売が始まり、現在は新幹線の座席シートや寝具のマットレスなどに採用されている。東洋紡エムシーの担当者は「接触面積が大きく圧力が分散されるため、快適な寝心地が得られる。復元スピードも速く、寝返りを打ちやすい」と説明する。

ペット用の介護クッションで他社製の事例はあるが、動物園で使用するのは珍しいという。加藤さんは「継続して購入し、同じように脚が衰えてきたメスのツキノワグマなど、ほかの動物にも使いたい」と話す。東洋紡エムシーは介護施設や医療機関向けの販売拡大を目指す一方、「動物の床ずれ予防や痛み軽減に役立てばうれしい」として、動物園への販売も続ける方針だ。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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