
ロシア国防省は28日夜、5月9日の対独戦勝記念日に行われる今年の軍事パレードに、戦車やミサイルなどの兵器が登場しないと発表した。ロシアのペスコフ大統領報道官は「テロの危険を最小限にする措置がとられている」と述べ、ウクライナ軍のミサイル攻撃などへの警戒だと認めた。
ナチス・ドイツへの勝利を祝う戦勝記念日は、プーチン政権にとって最重要の祝日だ。2022年のウクライナ全面侵攻後もパレードを続けて軍事力を誇示してきただけに、政権の威信に傷がつく可能性もある。
発表では、「現在の作戦(ウクライナ侵攻)の状況」を理由に挙げ、軍事学校の生徒らも参加しない。曲技飛行隊が赤青白の3色の煙を出しながら飛んで上空にロシア国旗を描き、テレビ放送では特別軍事作戦の部隊や戦略ロケット軍、空海軍の活動を紹介するという。
ロシア独立系メディアによると、軍事パレードに兵器が登場しないのは07年以来だが、当時は赤の広場周辺が工事中だったという。観客数も大幅に減らし、ほかの都市のパレードでも兵器が登場しない可能性がある。
この措置は、プーチン政権がウクライナからの攻撃を深刻に警戒していることを示している。戦勝記念日を前にした異例の決定は、ロシア国民への影響も懸念される。
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