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佐野海舟の代表初ゴールで先制しながら、後半アディショナルタイムに決勝点を奪われ、日本代表はブラジルに1―2で逆転負けを喫した。26年W杯北中米大会のラウンド32(決勝トーナメント1回戦)で敗退が決まり、選手たちの表情は悔しさに曇った。なかでもMF堂安律(27)は試合後、報道陣の問いかけに「力不足ですね、はい」と静かに、しかし強い口調で答えた。
試合は前半、佐野の強烈なミドル弾で先手を奪った日本が、そのまま1点リードで折り返す展開。だが後半、ブラジルのカゼミーロに同点ゴールを許すと、終了間際の後半アディショナルタイム、途中出場のガブリエウ・マルティネッリに頭で決勝点を決められた。守備陣が粘り強く耐えていただけに、土壇場での失点はあまりに痛かった。
「日本サッカーが優勝するために、全選手が必死で準備してここまでやってきました。やっぱり、世界はレベルが高いなと痛感しました」。堂安はそう振り返り、サッカー王国との実力差を率直に認めた。その上で「これからも目標である優勝を変えてはいけない。僕たち選手が言い続けることで、国民の皆さんがついてきてくれると思う」と、決して夢を諦めるつもりはないと強調した。
ファンに向けては「非常に申し訳なく思います。僕たちは本心でW杯優勝を狙っていました。皆さんの熱量も同じくらい感じていたので」と謝罪の言葉を口にした。同時に「これからも選手たちは前を向いてやっていきます。日本サッカーが進歩できるよう頑張りたい。引き続き後押しをお願いしたい」と、成長を約束した。
この試合では先制点を挙げた佐野海舟が「自分の得点よりチームの結果が全て。悔しい」と唇を噛み、守備で奮闘した冨安健洋も「まだまだ力の差がある」と認めた。森保一監督も「後半ATの悲劇で申し訳ない。ただ日本の誇りを感じてほしい」と選手たちの戦いぶりをたたえた。善戦しながらも、あと一歩届かなかった日本代表。堂安の言葉は、その現実を象徴していた。