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CHOFU, JAPAN – MAY 10: Ryunosuke Sato of FC Tokyo celebrates their first goal during the J.LEAGUE MEIJI YASUDA J1 100 YEAR VISION LEAGUE 16th Sec. match between FC TOKYO and Tokyo Verdy at Ajinomoto Stadium on May 10, 2026 in Chofu, Tokyo, Japan. (Photo by Masashi Hara/Getty Images)スペイン1部バレンシアへの加入が決定したMF佐藤龍之介(19)について、スペイン紙『エル・デスマルケ』や『マルカ』が7日、相次いで紹介している。トップチーム史上初の日本人選手として、2031年夏まで5年契約を結んだ佐藤は、クラブの練習場で早速個別メニューを消化したという。
現在19歳のロス世代のアタッカーは、移籍発表当日からバレンシアの練習施設『パテルナ』でコンディション調整を開始した。地元紙『Las Provincias』によると、東京からの長距離移動を考慮したクラブは、佐藤の状態を見極めた上で全体練習に合流させる方針だという。
スペイン紙『エル・デスマルケ』は、「日出づる国から到着した“J1ベストヤングプレーヤー”」と佐藤を紹介。その上で、「俊敏性とスピード、テクニックでチームの攻撃力向上に貢献することが期待される」と評している。
同紙は佐藤のプレースタイルについて、「ミッドフィルダーとして様々なポジションをこなせる。左右のサイドから中央に切り込むことも、中央で攻撃を加速させることも得意とする。多才さ、スピード、パス能力、そして狭いスペースでの相手を抜き去るテクニックが際立つ」と分析した。
さらに『エル・デスマルケ』は、「国内でも屈指の名門であるFC東京のアカデミーで育成された佐藤は、ほぼすべての世代別代表チームにおいて中心選手として活躍してきた」と指摘。その才能が早くから注目されていたことを明かしている。
同紙によれば、バレンシアが佐藤に注目し始めたのは、チリで開催されたU20ワールドカップ(W杯)の時だという。「クラブ内に存在する佐藤に関する最初のレポートの日付は2025年10月付であり、非常に好意的な内容だった」と伝えている。
「同大会の佐藤は、ベスト16に進出した日本代表において、将来有望かつ際立った選手の一人として注目を集めていた」と同紙は記述。世界中から才能ある若手が集う舞台でのパフォーマンスが、スペインの名門クラブの目に留まったようだ。
一方、スペイン紙『マルカ』は、「リュウノスケ・サトウはタケ・クボらに続き、ラ・リーガ(スペイン1部)でプレーする16人目の日本人選手となる」と報じた。久保建英(レアル・ソシエダ)らに続く日本人選手の新たな挑戦として注目を集めている。
また『マルカ』は、「日本のトップリーグでの実績が決して多くないなかで、早熟な才能を持つ選手に対して約400万ユーロ(約7億6000万円)という記録的な移籍金が支払われたことが、日本で大きな話題を呼んでいる」と日本国内の反響を伝えている。
ラ・リーガはかつて日本人選手にとって“不毛の地”とも称された時期があった。その先駆者となったのが、2000年冬にバジャドリードに加入した城彰二氏だ。その後、大久保嘉人氏や中村俊輔氏、乾貴士らがプレーしている。
今夏に浅野拓磨がマジョルカを退団したことで、現在ラ・リーガでプレーする日本人選手は久保建英のみ。レアル・ソシエダに所属する久保に加え、Bチームには喜多壱也も在籍している。
バレンシアのトップチーム史上初の日本人選手となった佐藤は、イ・ガンイン以来2人目のアジア人選手でもある。クラブ全体でみると、過去には指宿洋史(Bチーム)や鈴木輪太朗イブラヒーム(フベニールA)が在籍していた実績がある。
佐藤の移籍は日本サッカー界に大きな衝撃を与えた。FC東京のアカデミー出身で、J1リーグでも活躍した若手有望株が、直接スペインの名門クラブへステップアップするケースは異例だ。
バレンシアは現在、カルロス・コルベラン監督が率いており、チーム再建の途上にある。佐藤には早速、攻撃の活性化役として期待が寄せられている。
「移籍が頓挫する恐れはない」と報じられる中、スペインメディアは佐藤の適応力と潜在能力に注目。約7億4000万円とされる移籍金は5回払いでFC東京に支払われるとみられている。
佐藤本人は「ラ・リーガでプレーすることは、小さい頃からの夢でした」とコメント。空港で待ち構えた報道陣に対しても「とても興奮しています」と笑顔を見せた。
バレンシアの新加入選手として、佐藤は今後、全体練習に合流し、チームメートとの連係を深めていく。コルベラン監督の戦術にどのように適応するかが、今後の注目点となる。
スペインサッカー界では、佐藤の加入をきっかけにJリーグとラ・リーガの関係がさらに強化される可能性も指摘されている。日本人選手の新たな歴史の1ページが、バレンシアで刻まれようとしている。