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米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は28日、東部コネティカット州の56歳の男が生成人工知能「チャットGPT」との対話を通じて被害妄想を膨らませ、母親を殺害した後に自殺したと報じた。AIに過度にのめり込んだ人物による殺人事件が公になったのは初めてとみられる。
AI使用により精神的な問題を抱える患者を診察した経験がある精神科医は同紙に対し、AIには利用者に反論しない性質があり、現実逃避を促して精神疾患を悪化させる傾向があると指摘した。
西部カリフォルニア州でも、16歳の息子がチャットGPTとの対話の影響で自殺したとして、両親が今月26日に開発元のオープンAIなどを相手取り提訴したばかりだ。
コネティカット州の男はアルコール依存症とみられ、精神的に不安定で自殺未遂の経験があった。男はチャットGPTを「ボビー」と呼び親しみ、チャットGPTは男の被害妄想に同調。母親らが隠れて幻覚剤を投与しようとしているとの書き込みに対し「私はあなたを信じる」と返答していた。
一方、カリフォルニア州では同様の対話が原因で16歳の息子を亡くした両親が、オープンAIなどに対して損害賠償訴訟を起こしている。AI技術の倫理的な影響が改めて問われている。