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兵庫県姫路市の中心部にある商店街「みゆき通り」に、昔ながらのレコード店が今も3軒残っている。長さ1キロ弱のアーケード街を歩けば、CD市場の縮小や有料音楽配信の普及で全国的に減少するレコード・CDショップが、元気に営業を続ける姿を目にすることができる。業界関係者は「全国的にも珍しいのでは」と驚く。世界遺産・姫路城へ向かう観光客や地元住民で絶えぬ人通りが、生き残りを支えているのかもしれない。
JR姫路駅から姫路城に向かってアーケードがつらなるみゆき通りを歩くと、すぐ左側に「ミュージックショップ毎日舎」が見えてくる。間口3.6メートルの店頭には、地元出身の丘みどりさんら演歌歌手のポスターやCDがぎっしりとディスプレーされている。
古沢千恵社長は「クラシック音楽の品ぞろえに力を入れた時期もありましたが、今は演歌が中心」と話す。父親が昭和8年に「毎日舎蓄音器店」として創業したのが始まりで、当初はその名のとおり蓄音機なども扱っていた。その後レコードが主力商品となり「毎日舎レコード店」の名称に。地元の2大デパートだったヤマトヤシキと山陽百貨店のどちらにも出店し、4店舗体制を敷いていた時期もあった。
だが「レコードのレンタル業が盛んになると経営が厳しくなり、さらに近年の有料音楽配信の普及で厳しさは増した」と古沢さん。レコードが遠い存在になった令和3年に「ミュージックショップ-」と店名を改め、看板も一新した。
音楽パッケージの売り場が縮小し続ける中でも、みゆき通りの3店舗はそれぞれの強みを生かして奮闘している。演歌を中心に据えた品ぞろえや、時代に合わせた店名変更などの工夫を重ねながら、懐かしいレコード店の風景を守り続けている。