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北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が7日(日本時間8日未明)、トルコの首都アンカラで開幕した。トランプ米政権が「欧州離れ」をほのめかす中、欧州側は国防費増強の実績を示し、米欧同盟の結束を再確認したい構えだ。ウクライナ停戦も議題となる見込みで、ロシアは会議開幕を前にウクライナの首都キーウを連日攻撃し、米国のウクライナ傾斜を阻止しようとした。
NATOのルッテ事務総長は6日、アンカラで演説し、昨年の首脳会議で防衛関連支出を「国内総生産(GDP)比5%」に引き上げる目標を定めたことに触れ、今回の会議で「加盟国は具体策を示すことになる」と述べた。欧州やカナダは、安全保障関連ですでにGDPの4%を投資したとも強調した。
トランプ大統領は会議直前、SNSで「米国はNATOでどの国よりも出費し、見返りなしに、彼らを守っている」と不満を表明。この発言は欧州側に衝撃を与え、ルッテ氏の演説はそれを踏まえた内容となった。米国離れを食い止めるため、欧州各国は負担増をアピールする必要に迫られている。
ウクライナ情勢をめぐっては、停戦交渉の行方が焦点だ。ロシア軍は会議前日にキーウへのミサイル攻撃を実施し、NATO加盟国への圧力を強めた。ウクライナのゼレンスキー大統領は会議で追加支援を要請する見通しで、同盟国間の対応が問われている。
NATO首脳は今回の会議で2025年までの国防費増強計画を正式に承認する方向だ。欧州側は「米国に頼りすぎない自律的な防衛体制」を目指す一方、トランプ氏の不満を和らげるため、負担分担の明確化が急務となっている。ウクライナ停戦と合わせ、同盟の結束が試される会議となる。