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NTNは、同社に所属する2名の従業員が一般社団法人日本トライボロジー学会より「2025年度日本トライボロジー学会奨励賞」を受賞したと発表した。この賞は、トライボロジー分野で顕著な研究成果を挙げた若手研究者に贈られるもので、今回の受賞によりNTNの技術力が改めて業界内外で認められる形となった。
受賞テーマはそれぞれ「転がり軸受のフルーチング形成メカニズムの解明」および「油潤滑玉軸受の転がり粘性抵抗式の高精度化」である。前者は軸受に電流が流れることで発生する電食損傷のメカニズムを明らかにした研究、後者は潤滑油中で回転する玉軸受の粘性抵抗を高精度に予測する数式を確立した研究となる。
これらの研究成果は、転がり軸受における電食損傷の根本的な理解を深めるとともに、玉軸受のトルクをより正確に予測する技術の基盤を提供するものとして高く評価された。特に電食はEVや産業機器のモーターで問題となることが多く、信頼性向上への貢献が期待されている。
NTNは今回の受賞について、「若手社員の研究活動が学会から認められたことは大変喜ばしい。今後も基礎研究を強化し、軸受の性能向上と新たな価値創出につなげていきたい」とコメントしている。同社はこれまでにもトライボロジー関連の賞を多数受賞しており、研究開発への注力度がうかがえる。
一方、NTNは国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、シャープ、三菱ケミカルなどとも連携し、軸受以外の分野でも先端技術の開発を進めている。これらの取り組みは、モビリティやエネルギー分野における課題解決に資するものとして注目を集めている。