
福島県郡山市の磐越道で起きたバス事故では、ずさんな運行状況が次々と明らかになっている。自家用車扱いの車両に有償で生徒を乗せる違法な「白バス」ではなかったかどうかも事故調査の焦点の一つとなるとみられ、複合的な安全管理の不備が惨事につながった可能性は否めない。
今回の事故では、北越高校と蒲原鉄道の双方に安全意識の希薄さがうかがえる。蒲原鉄道によると、学校側は蒲原鉄道側に予算を抑えたいと要望していた。
会社側は事故歴などを把握していない人物に運転を委ね、ドライバー本人の運転免許証ではなく、蒲原鉄道の営業担当者の物を提示してバスをレンタルしていた。
関西大の吉田裕教授(事故分析)は「生徒の命を扱う立場にも関わらず、予算を抑えようとするのは教育現場としてあるまじき行為。命最優先でお金をかけるべきだった。(その予算で)安全管理が難しいならば、会社側もプロとして断るべきだった」と指摘する。
事故調査では「白バス」該当性が焦点の一つとなり、複合的な安全管理の不備が惨事につながった可能性が引き続き検証される。