t>

メキシコ代表を率いたアギーレ監督と副官マルケス(写真=Getty Images)
メキシコ代表を率いるハビエル・アギーレ監督が、FIFAワールドカップ2026の敗退後に退任を表明した。『ロイター通信』が伝えている。
北中米W杯の開催国として今大会に臨んだメキシコ代表は、グループステージを3戦全勝で1位通過。ラウンド32ではラウール・ヒメネスなどの活躍でエクアドル代表を2-0で撃破し、決勝トーナメントでの勝利は40年ぶりの快挙となった。
現地時間5日、最高成績タイの8強入りをかけてイングランド代表と対戦したメキシコは、優勝候補の一角に挙げられる難敵に善戦したが、2-3の敗戦によってラウンド16で大会から姿を消した。
今大会限りで契約が終了するアギーレ監督は、試合後に退任を明言した。
「選手たちのおかげで本当に幸せだった。我々はチームの一体感とアイデンティティを取り戻すことができたのだからね」
後任に関しては、現役時代にメキシコ代表としてW杯通算5度の出場を果たし、キャプテンとしてチームを率いたほか、今大会ではアギーレ監督の副官を務めたラファエル・マルケス氏が最有力となっている。
アギーレ監督もそのプランに異論はなく、「彼の幸運を祈っている。彼は十分な能力を備えており、私よりも良い仕事をしてくれるはずだ」と『カイザー(皇帝)』の愛称で知られる47歳指揮官に自身の後任を託したいとの考えを明らかにした。
メキシコは開催国としてプレッシャーのかかる中、グループステージを無敗で突破し、ファンを熱狂させた。特にラウンド32でのエクアドル戦は、粘り強い守備とカウンター攻撃が光った。
イングランド戦では、前半に先制されたが、後半に同点に追いつく粘りを見せた。しかし、終盤に勝ち越しを許し、そのままタイムアップ。アギーレ監督は「選手たちは全力を尽くした。結果は残念だが、誇りに思う」と述べた。
アギーレ監督の退任は、W杯前から契約が今大会までと決まっていた。彼は2019年からメキシコ代表を指揮し、2022年カタールW杯ではグループステージ敗退に終わったが、今大会でその雪辱を果たした。
後任最有力のマルケス氏は、選手時代にメキシコ代表の象徴的存在であり、現在は監督としてのキャリアを積んでいる。アギーレ監督の下で副官を務めた経験も評価されている。
「彼(マルケス)にはチームをさらに成長させる資質がある」とアギーレ監督は信頼を寄せる。
メキシコサッカー協会は、早急に新監督の選定を進める方針。マルケス氏の正式な就任が近いとみられている。
W杯開催国としての重圧を乗り越えたメキシコ代表だが、8強の壁は厚かった。それでも、40年ぶりの決勝トーナメント勝利という成果を残した。
アギーレ監督は、退任にあたり「私は大きな誇りを持って去る。チームは再び強くなった」と強調。選手団も監督に感謝の意を示した。
今後のメキシコ代表は、新監督の下で2028年W杯予選に向けて再出発する。マルケス氏が就任すれば、選手時代の経験を生かした指導が期待される。
W杯期間中、メキシコは多くのサポーターに支えられ、アウェイのような環境でも戦い抜いた。次回大会は北中米での開催が続くが、さらなる飛躍が求められる。
アギーレ監督は会見で「メキシコ代表に携われたことを誇りに思う。後任には心からのエールを送る」と語り、笑顔で別れを告げた。