t>
HIROSHIMA, JAPAN – AUGUST 08: #15 NAKANO Shuto of Sanfrecce Hiroshima celebrates scoring his side’s first goal during the J.LEAGUE MEIJI YASUDA J1 1st sec. match between Sanfrecce Hiroshima and JEF United Chiba at EDION PEACE WING HIROSHIMA on August 08, 2026 in Hiroshima, Japan. (Photo by J.LEAGUE/J.LEAGUE via Getty Images)サンフレッチェ広島が8日、2026/27明治安田J1リーグ第1節でジェフユナイテッド千葉と対戦し、3-0で快勝した。前半3分に中野就斗が先制点を挙げると、後半79分に鈴木章斗が追加点。さらに88分には途中出場の川村拓夢が約2年ぶりの公式戦ゴールを決め、広島が悲願の優勝に向けて好発進を切った。
ここ数年、優勝を期待される戦力をそろえながらも、タイトルに手が届かない悔しさを味わい続けてきた広島。今季は浅野拓磨と川村拓夢が復帰し、実力者のセバスティアン・アレーも新たに加わった。特別大会からチームを築き上げてきたバルトシュ・ガウル監督の手腕に、今季こそ頂点に立てるか注目が集まる。
一方、17年ぶりのJ1リーグに挑む千葉にとっては、特別大会で最下位に終わった現実が重くのしかかる。J2を脱出したものの、その後の特別大会でJ1勢との力の差を思い知らされた千葉は、エリソンとレオナルド・ホシャという強力な助っ人外国人を補強。2009シーズン以来となるJ1の舞台で生き残りを目指す。
試合の均衡が破れたのは開始わずか3分のことだった。広島が左サイドからのクロスで千葉の守備陣を崩すと、加藤陸次樹が放ったシュートは相手DFにブロックされた。しかし、ゴール前でこぼれ球に反応した中野就斗が押し込み、広島が早々に先制に成功する。
先制後も主導権を握った広島だったが、前半のうちに追加点を奪うことはできなかった。対する千葉も終盤にゴールへ近づく場面をつくったが、大迫敬介に代わってゴールマウスを守る大内一生の好セーブに阻まれ、試合は広島の1点リードで折り返すことになった。
広島はハーフタイム明けからアレーを投入し、攻撃の厚みを増す。期待の新ストライカーはシュートチャンスを迎えながらもゴールを割れず、そのまま時間が経過していく。それでも広島は79分、セットプレーから待望の追加点を獲得する。
松本泰志が右コーナーキックからアウトスイングのボールを送ると、ゴール前でフリーとなった鈴木章斗がボレーシュートを叩き込んだ。2-0とリードを広げ、試合の流れを決定的なものにした。
すると88分、途中出場の川村がいきなり復帰後初ゴールを挙げた。ボックス中央でルーズボールを拾うと、左足一閃。相手GKも動けない鋭いシュートをゴール右下に突き刺し、オーストリアではケガに泣かされた26歳が、約2年ぶりの公式戦得点を記録した。
クラブ公式SNSも「おかえり拓夢」と投稿し、復帰即ゴールの瞬間を祝福。「帰ってきたこの漢が早速ゴールを決める!!」というコメントとともに、川村のゴールシーンをファンに向けて発信した。
川村は広島の下部組織出身ではなく、サンフレッチェ広島ユースからトップチームに昇格した選手である。2023年にザルツブルクへ移籍したが、その後の約1年間はケガに悩まされ、公式戦から遠ざかっていた。
今夏、川村は「サンフレッチェでプレーしたいです」という“逆オファー”によって広島への復帰が実現。本人は「このクラブでキャリアを全うしたい」と古巣への強い思いを語っており、今回の復帰弾はその決意を証明する一発となった。
広島にとっては開幕戦での3発快勝となり、悲願のJ1優勝へ向けて大きな一歩を踏み出した。試合はこのまま終了し、広島が3-0で白星スタートを飾った。次節は15日に行われ、広島は敵地で浦和レッズと、千葉はホームでFC町田ゼルビアと対戦する。
広島の勝利を決定づけた得点者の顔ぶれも、新シーズンの層の厚さを印象づけた。先制点の中野、追加点の鈴木、ダメ押し弾の川村と、いずれも途中出場を含めた攻撃陣が結果を残した形だ。
千葉にとっては、J1の厳しさを改めて突きつけられる開幕戦となった。チャンスをつくる場面はあったものの、決定力と守備の集中力で上回った広島に完封負け。17年ぶりのJ1で生き残るためには、早急な修正が求められる。
広島はファン・サポーターの前で、優勝への強い決意を示す勝利を挙げた。ガウル監督は特別大会からのチームづくりを継続しつつ、復帰組と新戦力をどう融合させるかが今季のカギを握る。
川村の復帰ゴールは、ケガからの完全復活を印象づけるものとなった。ザルツブルク時代は思うようなプレーができず、苦しい時間を過ごしたが、慣れ親しんだ広島の環境で再び輝きを取り戻しつつある。
この日は大内一生がゴールを守り、無失点で試合を締めくくった点も収穫だ。大迫敬介の代役として抜擢された若手守護神が、開幕戦で存在感を示した。
次節以降も広島の注目度は高まりそうだ。浦和レッズとのアウェーゲームが控えており、優勝を狙うチーム同士の戦いとして、シーズンの行方を占う一戦になるだろう。
一方の千葉は、ホームにFC町田ゼルビアを迎える。開幕戦の敗戦を教訓に、17年ぶりのJ1の舞台で初勝利を挙げられるか。強力な助っ人外国人コンビの奮起にも期待がかかる。
なお、この試合は「ABEMA de DAZN」や「DMM×DAZNホーダイ」など、各種配信サービスで生中継された。Jリーグを楽しむための視聴手段も多様化しており、今シーズンも多くのファンが画面越しに応援することになる。
広島の優勝への挑戦は始まったばかりだが、開幕戦で示した内容はポジティブな材料に満ちている。復帰組の即戦力ぶり、新戦力の存在感、若手守護神の成長。これらの要素がかみ合えば、長年の悲願であるシャーレ獲得も夢ではない。
かつて森保ジャパンでも中心選手として活躍してきた川村にとって、このゴールは日本代表復帰へのアピールにもなる。本人はまず広島での活躍に集中しつつ、再び世界の舞台を目指す。
試合後、広島のファンからは「おかえり拓夢」の祝福が相次いだ。ケガに泣かされた日々を乗り越え、古巣のユニフォームを着てゴールを決めた瞬間は、多くのサポーターの胸を打った。
新シーズンの明治安田J1リーグは、開幕から注目の試合が続いている。広島の快勝発進、神戸や柏、鹿島などの結果も含め、優勝争いを予感させる幕開けとなった。広島がこの勢いを維持できるか、次節以降も目が離せない。