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プロテイン(タンパク質)を含む商品の裾野が広がっている。市場規模はこの10年で約3倍になったとされ、従来は粉末を牛乳や水に溶かして飲むのが一般的だったが、今ではチルドカップのコーヒーやヨーグルト、レトルトカレー、冷凍おにぎりなどの食品にも及ぶ。背景には、食生活が偏りがちな若い女性を中心とした美容意識の高まりや、新型コロナウイルス禍を経た健康志向がある。
健康食品のイメージが強かったプロテインは、近年「おいしく手軽に」を追及した商品が増え、スーパーやコンビニの定番棚に並ぶまでになった。プロテインを配合した乳飲料やコーヒー、菓子パン、冷凍食品などジャンルは多岐にわたり、筋力トレーニング愛好者だけでなく、美容や健康に関心の高い消費者を取り込んでいる。
森永乳業は4月、チルドカップ飲料「マウントレーニア プロテイン カフェラッテ」を発売した。「マウントレーニア」はチルドカップコーヒーの草分け的存在で、ブランド累計売り上げ100億本を突破したヒット商品にタンパク質10グラムを配合。ひきたての豆から抽出したエスプレッソコーヒーにミルクを加えた本格的なカフェラテで、美容意識の高い女性らがメインターゲットだ。
若い女性を中心に、肌や髪の健康維持に必要なタンパク質を意識的に摂る動きが広がっている。ダイエット中の栄養不足を補う手段としてもプロテインが選ばれ、コロナ禍を機に免疫機能や筋肉量に関心を持った中高年層も新たな需要を生んでいる。プロテインはもはやスポーツ愛好者だけのものではない。
市場には飲料大手や食品メーカーが相次いで参入し、競争が激化している。今後は味や品質、価格に加え、日常生活に取り入れやすい手軽さが商品選びの重要な要素になりそうだ。健康志向の追い風を受け、プロテイン食品の市場は当面、拡大が続くとみられる。