t>

4月、三井住友海上火災保険の社長に就任した海山裕氏が、2030年度に修正利益2800億円を達成する目標を掲げた。2027年にはあいおいニッセイ同和損害保険との合併を控え、新会社のトップに就く予定の同氏は、これを機に事業構造を根本から変革する方針を示した。
海山社長は合併による相乗効果について「規模の拡大だけでなく、お互いの強みを融合させることで、競争力を飛躍的に高められる」と強調。具体的には、両社の販売網や商品開発力を統合し、顧客ニーズに応える新たなサービスを創出する考えだ。
特に、デジタル技術の活用を経営戦略の中核に据える。AIやデータ分析を活用したリスク評価の高度化や、顧客との接点強化を図り、保険業界のデジタル変革をリードする意向を示している。
また、収益目標の達成に向けて、収益性の高い分野へのリソース配分を進めるとともに、コスト削減にも積極的に取り組む。人員やシステムの重複を見直し、効率的な運営体制を構築する計画だ。
海山氏は「合併を単なる統合ではなく、成長の契機と捉えている。保険業界の常識を覆すような変革を実行し、ステークホルダーの期待に応えたい」と語り、今後の経営ビジョンに自信を示した。