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中古車販売店に勤める新人・槇島ユズ。名車を愛でるだけのつもりが、熱烈なオタクトークで図らずも成約を連発! 「売りたくない」と願うユズの悲鳴とは裏腹に、今日もまた一台、愛する名車が店を去っていく――。セダンを愛してやまない漫画家朝戸さんがお届けする、中古車販売員の本音エピソード。
ある日、店内を物色していた男性客が、プリウスとアクセラを並べて見てこう言い放った。「借り物ならプリウスでよくない? アクセラってそんなに良いの?」その一言に、ユズの心の中で何かが切れた。ユズは普段は温厚だが、愛車を軽んじられるのが一番許せない。
「アクセラの走りは異次元ですよ。特に2.0Lのガソリンエンジンはレスポンスが良く、コーナリングはまるでレールの上を走るよう。プリウスは燃費はいいけど、運転の楽しさでは比べ物になりません」と、ユズは語気を強めて反論。客は驚きつつも、その熱意に引き込まれていく。
ユズはさらに、マツダの「人馬一体」思想や、アクセラのリヤマルチリンクサスペンションの素晴らしさを滔々と語る。自分でも売りたくないと思いながらも、愛車の魅力を伝えずにはいられない。そのジレンマが、ユズの表情に苦渋の色を浮かべさせる。
結局、客はアクセラの試乗を希望し、その走りに感動して即決。ユズは複雑な表情で契約書を記入しながら、「また一台、名車が旅立っていく…」と呟く。漫画家朝戸さんは「中古車販売員の本音は、いつだって愛車を手放したくないという葛藤の中にある」と締めくくった。