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小泉進次郎防衛相は4日の閣議で、令和8年版防衛白書を報告した。中国軍空母の太平洋への進出拡大に伴い、日本周辺での軍事活動が活発化していると指摘。ロシアとの連携強化に対しては重大な懸念を表明した。中国への脅威認識については「深刻な懸念事項で、最大の戦略的挑戦」とし、前年版の表現を踏襲した。
防衛白書は中国軍空母について、令和8年5月末までに「遼寧」が計13回、「山東」が計9回太平洋に進出するなど、遠方の海や空における作戦遂行能力を高めていると分析。昨年12月の中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射事案など挑発的な活動を列挙し、こうした軍事活動に対しては「同盟国・同志国などとの協力・連携により対応すべき」だとしている。
中露が近年、爆撃機の共同飛行や艦艇の共同航行を繰り返している状況について、白書は「わが国に対する示威活動を明確に意図したもの」と明記。ロシアによるウクライナ侵略が続く中、中露両国が「連携を強化する動きをみせている」と警戒感を示した。
北朝鮮に関しても、弾道ミサイルを含む武器や弾薬をロシアに提供し、兵士を派遣するなど協力関係を深化させていると言及。ロシアから提供されたデータによる弾道ミサイルの性能向上や、核・ミサイル技術の移転などの懸念事項を列挙した。
政府による安保3文書の年内改定を見据え、ロシアのウクライナ侵略で顕在化した無人機や人工知能(AI)を活用した「新しい戦い方」の項目を新設。各国が「継戦能力」の確保に取り組んでいるとして、防衛装備品の安定的な確保に向け、防衛生産・技術基盤を国内に維持・強化する必要性を強調した。