
日本保守党の百田尚樹代表は8日の記者会見で、皇族数確保策の協議について、男系の皇統護持に無頓着な声を踏まえ「やはり皇統の破壊を目論んでいる勢力は日本にいる。一部のメディアも、一部の政党も。そういう人たちが非常に大きな声で世論を醸成していく」と懸念を示し、改めて「大事にしなければならないのは2000年の伝統だ」と強調した。
これに先立ち、皇族数確保策を巡る全体会議では、女性皇族が婚姻後も皇族身分を保持する案と、養子縁組による旧11宮家の男系男子の皇籍復帰案の2案を容認する「立法府の総意」案が提示された。
百田氏は養子縁組案を「非常に重要」と歓迎した一方、女性皇族婚姻後身分保持案については「女系天皇」につながるリスクを指摘し、「女性皇族が降嫁された後も、皇族として認めるのは皇位継承者のいわゆる確保にはつながらない」と訴えた。
女性皇族婚姻後身分保持案を巡り「総意」案は「配偶者と子への身分付与」には言及していないが、百田氏は「ご結婚後も女性皇族と認めた場合、将来必ず配偶者あるいはお子さんに『皇族の権利を与えよ』という意見が必ず出る。そういうリスクは排除すべきだ」と語った。
皇位は126代にわたり男系で受け継がれており、百田氏は「『女系天皇』となれば、言い換えれば皇位簒奪が可能になることだ。2000年近くどんな権力者もやろうとしなかった。私たちの世代で行ってしまうのは歴史に断罪されることだ」と述べた。
百田氏は名前は伏せた上で全体会議での他党の発言にも言及し、「いくつかの政党は『日本国憲法によれば~』『メディアの世論調査によれば~』と。80年足らずの歴史の憲法で、2000年の歴史の皇室にものをいうのはとんでもない。一時的な世論で変えてしまえば、伝統でもなんでもない」と語った。
この日の会見には北村晴男参院議員も同席し、女性皇族婚姻後身分保持案について「『時限爆弾』を設定しようとしている」と指摘した。
北村氏は「将来報道が過熱して女性皇族の身分を保持された方が民間人と結婚されてお子さんが生まれると、『なぜ皇位継承権がないのか。おかしい』との報道になる」と述べ、「皇統を断絶して、いわゆる女系天皇が生まれれば、その時点で伝統ある日本の皇統は伝統などなくなってしまう」と懸念を示した。