
私立女子大学の金城学院大学(名古屋市守山区)を運営する学校法人「金城学院」は29日、大学を学校法人「名古屋学院大学」に経営移管し、2029年度をめどに共学化を検討すると発表した。両法人は10月20日に基本合意を交わし、金城学院大の設置者を2028年4月に名古屋学院大へ変更する協議を進める。大学名は変わらないとしている。
経営移管の理由について両法人は「急速な少子化」を挙げ、「両大学の教育・研究資源の効率的活用と相互補完により、経営基盤の強化と教育研究の質向上を図ることが最適な選択」と説明している。学生定員は金城学院大が5180人、名古屋学院大が5600人で、計約1万人規模の再編となる。将来の両大学統合も検討される。
金城学院大は1949年創立で、椙山女学園大、愛知淑徳大(現在は共学)と並び、名古屋周辺の女子大「御三家」や「SSK」と呼ばれてきた。建学の精神は「福音主義キリスト教に基づく女性への全人教育」。名古屋学院大もキリスト教系で教育理念を共有している。共学化については「女性教育の伝統を継承・深化させ、性別に関わらず共に学び、多様性を尊重する人間を育成する」としている。
金城学院の小室尚子理事長は共学化について、「女子大学として培ってきた教育の特色や支援の蓄積を大切にしながら、十分な準備と説明を前提として慎重に検討されるべき」とのコメントを出した。系列の女子校である金城学院中学・高校は従来通り学校法人金城学院が運営し、共学化の予定はないという。
また系列の金城学院幼稚園は、南山幼稚園を運営する学校法人名古屋YMCA学園に2027年4月をめどに移管する。今回の発表を受け、地元では「あのムコジョも」と共学化の流れが加速するか注目されている。
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