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安倍外交の遺産:FOIP構想、350年前の哲学書に源流

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Yuki Tanaka
経済 - 11 7月 2026

安倍晋三元首相が凶弾に倒れてから、4年が経った。元政府高官がある勉強会で忘れられない場面を紹介していた。

「あれは印象的な会議だった。安倍首相の演説に対して中国軍の人間が歴史問題で日本を批判した。安倍氏は堂々と説明し、拍手喝采だった」

2014年にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議での基調講演のことである。安倍氏は「太平洋からインド洋にかけての海を徹底してオープンなものとし、自由で平和な場にする」「国際法に照らして正しい主張をし、力や威圧に頼らず、紛争は平和的解決を図れ、ということだ」と訴えた。

質疑応答で中国軍関係者は前年12月に安倍氏が靖国神社を参拝したことに触れ、「『日本軍に殺された何百万人もの中国、韓国人の魂』にはどのような姿勢を示すのか」と質問した。

安倍氏は「国のために戦った方に手を合わせ、ご冥福を祈るのは世界のリーダーの共通の姿勢だ」と切り出し、「法を順守する日本をつくってきたことに誇りを感じている。平和国家としての歩みを進めてきた日本は、これからも(その)歩みを進めていく」と答えた。

改めて映像を見返した。落ち着いたその口調からは自らの信念への自信がにじんでいた。

この演説は2年後に掲げる「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想へとつながっていく。源流をたどると、第1次政権下の07年にインド国会で行った太平洋とインド洋を結び付ける「2つの海の交わり」と題した演説に行き着く。

題名には由来がある。1655年に、インドを支配したムガル帝国の王子、ダーラー・シコーが著した哲学書『マジュマ・ウル・バハレーン(2つの海の合流)』だ。イスラム教とヒンズー教の親和性を論じた書物として知られる。

安倍氏は宗教哲学の比喩を地政学に置き換え、法の支配などの価値観で地域を結び付ける構想へと昇華させた。350年以上前の哲学書が日本の外交構想へとつながったことに、歴史の妙を感じずにはいられない。中国外務省の郭嘉昆報道官は、高市早苗首相が取り組む「進化したFOIP」について「口先では自由で開かれたと叫び、心の中では対立と対抗を考えている」と批判した。安倍氏の外交理念はいまなお中国を揺さぶる。それはFOIPが色あせていないことの証左である。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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