
岩手県大槌町の平野公三町長は29日午後1時45分、大規模山林火災に関する避難指示の大部分を解除した。住家への延焼のおそれが低くなったと判断し、山間部の長井地区を除くすべての地区で解除された。22日の火災発生以来、町の人口の約3割にあたる1558世帯3257人に避難指示が出ていた。
火災は2カ所で発生し、町のまとめでは28日午前6時までに約1633ヘクタールが焼損した。陸上と上空から最大約1600人の態勢で消火活動が続けられていた。今回の解除は、27日から28日にかけての雨で火の勢いが衰え、住家への延焼危険が低下したことを受けて決まった。
平野町長は29日、地上から状況を確認した後、午後にはヘリコプターで空から視察した。その結果をもとに、消防や専門家を交えた災害対策本部で解除の方向性が打ち出された。町内の防災無線でも解除が伝えられた。
ただし、消火活動を担当する釜石大槌消防本部は、29日中に火災の鎮圧を宣言する可能性はないとしている。火災は依然としてくすぶり続けており、引き続き警戒が必要だ。
長井地区については、道路への落石により孤立の恐れがあるため、避難指示が続いている。町は安全が確認され次第、速やかに解除する方針だとしている。
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