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松本尚サイバー安全保障担当相は12日の記者会見で、最新の人工知能(AI)を悪用したサイバー攻撃への懸念が高まっている現状を踏まえ、各府省庁をはじめとする政府機関がセキュリティー対策を講じる際のガイドライン(指針)を改定したと明らかにした。システムの脆弱性を見つけ出す能力が高い米新興企業アンソロピックのAI「クロード・ミュトス」がその念頭にある。
新指針では、脆弱性を修正するための更新プログラムを迅速に適用するため、必要に応じて省庁のシステム運用を一時停止するなどの対策強化を盛り込んだ。これにより、攻撃を受ける前に対応を徹底する狙いがある。
この他に①サイバー攻撃の高度化・自動化を踏まえたサイバーセキュリティー対策の運用設計見直し②システムの弱点発見時の対応を定めた計画策定の義務付け③ソフトウエアの脆弱性に関する対策状況の定期確認―を省庁に求めた。
松本氏は指針について「各省庁が守るべきベースラインだ。抜かりなく作業を進めてほしい」と呼びかけ、政府全体での徹底した対策を要請した。
今回の改定は、AI技術の進展に伴う脅威の変化に対応するもので、各省庁は新指針に基づき年内に具体策を策定する方針。松本氏は「サイバー空間の安定確保は国家安全保障上の重要課題だ」と述べ、継続的な見直しの必要性を強調した。