
陸上自衛隊と米海兵隊が共同で実施する実働訓練「レゾリュート・ドラゴン25(RD)」が11日から始まり、米軍の新型対空防御システム「MADIS(マディス)」とミサイル発射システム「NMESIS(ネメシス)」が石垣島(沖縄県石垣市)に初めて搬入された。空自の輸送機で石垣空港に到着し、その後陸路で石垣駐屯地に入った。
マディスは既存の地対空ミサイルや機関砲と誘導関連装備などを一体化し、装甲車の上部に設置した迎撃兵器である。2種類の車両を1組として運用する。
今回は午前11時半に空自輸送機「C2」で石垣空港に搬入。マディス2両にそれぞれ米兵が乗り込み、民間の大型トレーラーに1両ずつ載せた。トレーラーは約1時間後に空港を出発し、午後1時すぎに駐屯地に入った。
「C2」には米海兵隊員約10人も搭乗しており、自衛隊が用意したマイクロバスで駐屯地に向かった。
ネメシスは地上から艦船を攻撃できるミサイルを発射する車両で、こちらも通常は2両1組で運用する。午後4時までの段階でミサイル発射機のみ駐屯地に入った。
午後3時に空港に到着した空自輸送機「C130」で石垣に入った。同機は海兵隊員の装備やネメシス、隊員10人以上を降ろした。ネメシスは隊員に操作されてトレーラーの荷台に載り、隊員が乗ったマイクロバスやトレーラーは午後3時半に空港を出発し、午後4時前に駐屯地に入った。
今回のRDでは石垣島で陸自約100人、米海兵隊約50人が参加する。非実射で対艦・対空戦闘訓練と衛生訓練が駐屯地内で行われる。
マディスとネメシスは日本列島と同様に中国が設定した軍事防衛ライン「第1列島線」上に位置するフィリピンで今年上半期に行われた米比合同演習「バリカタン25」などに参加した後、沖縄本島に配備された。7月から本島内の米軍基地で訓練を行い、今回のRDで石垣島に初投入された。駐屯地に配備された陸自の12式地対艦誘導弾などと連携した訓練を予定しており、中国海軍の接近と関連施設への攻撃を想定した抑止と防衛を演練する。