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スバル レヴォーグ レイバックS:HEV試乗:車高20mmダウン+フルハイブリッドで待望の都会派クロスオーバーに

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Mika Nakamura
自動車 - 08 7月 2026

スバルのクロスオーバーモデル「レヴォーグ レイバック」に、ハイブリッドユニットを搭載し、車高を20mm落とした「S:HEV」が登場した。電動パワートレインと切り詰められた足まわりがこのクルマにどんな走りをもたらすのか、ワインディングロードで確かめた。

長野県白馬八方尾根で実車を見た記者の第一印象は、「なんか、ずいぶん端正になったな」というものだった。

新しいフロントマスクは加飾を控えたシンプルなしょうゆ顔で、好みは分かれるが、全体のバランスが均整のとれたものになった点は、だれしもがグッドボタンを押すところだろう。このレヴォーグ レイバックの新しい派生モデルは、既存の1.8リッターターボ車よりフロントオーバーハングが35mm切り詰められている。プラシーボ効果かもしれないが、全長の1%にも満たない寸法の変化も知覚できるから、人の目は面白い。

この顔、皆さんはどこかで見たことがないだろうか? 特に切れ長のヘッドランプなど。ここで「あ!」と思った方はかなりのスバル通。実は同車のヘッドランプは同門の「クロストレック」のものなのだ。

そもそもこの派生型レイバックはフロントセクションがごっそりクロストレックと入れ替えられている。上述のショートオーバーハング化は短躯のハッチバック車と頭をすげ替えた結果の副産物である。記者は「クロストレックって、樹脂装飾を取っ払ったらこんな顔になるのか。こっちの仕様もあればいいのに」と、無責任に考えてしまった。

派生型レイバックの頭がクロストレックと共用なのは、ずばりハイブリッドユニットを搭載するためだ。いちからエンジンコンパートメントまわりを設計し直すより、クロストレックS:HEVから拝借したほうが手間もコストもかからず、より早く、より納得感のある価格でハイブリッドのレイバックをお出しできる。そうした理由からの離れ業だった。

というわけで、スバル・レヴォーグ レイバックに待望のフルハイブリッド登場である。

あらためて、スバル・レヴォーグ レイバックS:HEVは既存のレイバックをベースに2.5リッター水平対向エンジン+2モーターの電動化ユニットを搭載したハイブリッドモデルだ。カタログ燃費は19.0km/リッターで、テンパチターボの14.1km/リッターから約35%伸びている(いずれもWLTCモード)。燃料タンクは63リッターなので、額面上の航続距離は1200kmに迫る。組み合わされる駆動システムは伝統と信頼の機械式4WDで、スバルは競合の2モーター4WDより「3輪がスリップするような極悪なシチュエーションでの走破性で勝る」と胸を張る。

もうひとつ大きく変えられた点が足まわりで、サスペンションを20mm切り詰めて車高を1550mmに抑えている。これにより、最寄りのデパートが機械式立体駐車場という方はもちろん、自宅マンションが立駐のせいでこれまで車庫証明が取れなかった方も、心置きなくレイバックを選べるようになった。

一方、スバルがこだわってきたロードクリアランスは180mmに減じているが、競合他車にはこれより低い車種もあるし、ぎりぎりプライドは保たれたということにしよう。悪路向けの電制アシストシステム「X-MODE」が追加されたのはオフロードにおける確かな加点ポイントだ。特に降雪地などでは、雪道の走行を想定したドライブモードやヒルディセントコントロールに救われる人もいるだろう。登坂性能については、車重が100kgほど増えたにもかかわらず、応答性の高いモーターによってターボ車以上のものを獲得している。

ドアを開けて車内にお邪魔する。内装色はグレードによって異なり、下位グレード「プレミアムブラックS:HEV EX」は黒のモノトーンで、上位グレード「プレミアムS:HEV EX」は黒とタンのツートン。シートはともに本革だが、後者は上等なナッパレザーとなる。どちらもベタだけどクセのない構成で、まことに僭越ながら、いつもちょっとやりすぎるスバルにしては的を射たコーディネートだと思った(笑)。

褒めてばかりだと提灯記事と言われそうなのでネガも記すと、車体後部にバッテリーを積む関係で荷室のフロアはほんのり上昇。後席はリクライニングができなくなり、可倒機構は4:2:4の3分割から6:4の2分割になり、背もたれを倒した際にも床面にわずかな段差がつくようになった。床下収納も減じており、荷室容量はターボ車の492リッター(サブトランク込みで561リッター)に対して410リッター(同429リッター)である。奥行や幅も少しずつ変わっているので、その辺が気になる方はぜひディーラーの展示車で使用感を確かめてほしい。

レヴォーグ レイバックS:HEVの試乗会は、白馬八方尾根の山麓からうさぎ平テラスへと通じるワインディングロード(というか取り付け道路)で行われた。急峻な上り・下りとタイトなつづら折れが特徴の難コースで、路面のお肌もけっこう荒れ気味。しかも記者の取材日は豪雨+濃霧という笑うしかないシチュエーションだった(掲載写真は別日撮影のもの)。いやはや、タフが自慢のスバル車を試すのに最高の環境だった。

助手席にスバルのエンジニア氏を乗せ、まずはうさぎ平テラスからのダウンヒルに臨む。南無三と駆け出てすぐに「あぁ、これなら大丈夫かも」と肩の力が抜けた。最新のスバル車に乗るとだいたい感じるが、運転しやすい。過敏でも鈍感でもないスロットルとブレーキ、スムーズだけどちゃんと路面のインフォメーションを伝えてくるハンドル、煩わしいところのない前と左右の視界。基本は本当に大事だ。

特にこの下りでは、自然なブレーキの応答と操舵感に感謝した。後者に関して、エンジニア氏いわく「確かにパワステの制御は変えているけれど、それはS:HEVでもターボでも、同じ方向性の操作感を実現するため」とのことだったが……あとで比較試乗したターボ車はもっと手ごたえがゴリゴリしていたように思う。まあ、それはそれで好きなのだが。

また、記者はFFベースのSUVで急坂を下っているとブレーキング時にリアがほのかに浮く感覚を覚えることがあるが(エンジニア氏も「フォレスターではそういった声を聞いたことがある」とのこと)、それもレイバックS:HEVでは控えめな印象。後ろにバッテリーを積んだ恩恵か? しかしこれも「前後重量配分はそんなに違わないですよ」(エンジニア氏)。確かにターボ車でもこの感覚は同じだったので、そもそも重心が低くて前後に長いレイバックは前後の荷重抜けに強いクルマなのかもしれない。こうしたあたりは乗らなきゃわからないワゴン型クロスオーバーの美点だ。

Uターンポイントで切り返し、今度はヒルクライム。スバルのいう「ターボ車以上の登坂性能」という主張にウソはないようで、雨にぬれて砂利の浮いた急坂をレイバックS:HEVはぐいぐい上る。ペダルを踏み増していく際の4気筒サウンドも、美声というわけではないが健康的で、個人的に気分がアガった。

加えてナイスだったのがコーナーからの立ち上がり。踏み始めからラグなしにパワーを積み増していく特性はモーター付きのパワーユニットならではの美点だ。ペダルとの間にスロットルなどが挟まるエンジン単体ではこうはいかない。もっとも、ターボ車のほうはペダルを大きく踏みこんだ際のパワーの伸びが気持ちよく、高回転域で空転するハイブリッドには望めぬ魅力がある。読者諸氏はお好みのほうをどうぞ。

それにしても快適である。車重が増えてサスも切り詰めたのだから足は引き締められているものと思っていたが、そのあたりはターボ車よりむしろしなやか。ハイブリッド化に際して前後のフレームをつくり替えた恩恵か、騒音というか細かな振動の入りも少ない&小さい印象だ。

後で聞いた話だが、確かにS:HEVはターボ車よりサスペンションが短くなっているが、アブソーバーやバンプストッパーの長さを吟味してストロークは数mmのダウンで抑えているとのこと。加えて、増えた車重が“押さえ”となって乗り心地にいい方向に作用しているのではないか、とのことだった。むしろ今回の試乗では「飛ばしたら段差で底突きしたから、アシはもっと固めるべし!」との声もあったそうだが……。ステーションワゴン/SUVのようなファミリーカーでこんな山坂道をぶっ飛ばし、同乗者のお尻も気にせず足を締めろなんていうパパとは離婚したほうがいいと思います(笑)。

以上が今回の取材での記者のインプレッションである。限られた環境下での試乗だったが、いいクルマだった。S:HEVも、比較試乗したターボ車も。

両車の違いを記せば、ともに快適かつ走りもしっかりしているが、そのなかでもターボ車はちょっとやんちゃ寄り、S:HEVはより洗練されたポジションにある感じだ。レイバックは当初、ブランド初の都会派クロスオーバーというコンセプトでデビューしたが、このS:HEVでようやくそれにすんなりうなずけるクルマになったと思う。

スバルの説明によると、既存のレイバックにはユーザーからさまざまな声が寄せられていたという。すなわち「ハイブリッドが欲しい」「ターボダクトはいらない」「どんな立駐にも入れる車高にしてほしい」「ルーフレールを付けてほしい」「SUVとしての実用性を上げてほしい」……等々。相反する要望を見るに、やはりこのクルマは商品性が難解だったのだろう。「背が低いことのメリットってなに? ないなら普通のSUVでええやん」みたいな。

その点、このS:HEVは背高な連中にはないカタチだからこその明瞭な利点を得た。しかもハイブリッド化で燃費も上々、ターボダクトも消滅し(笑)、デビュー当初に「○○だったらなぁ」と言われていたポイントを丁寧につぶしてきた格好だ。まさに遅れてきた本命! いや遅れちゃいかんでしょ。最初っからこれも出しておきなさいよ……とは、この際申しますまい。お値段はフォレスターS:HEVの437万8000~464万2000円、ターボ・レイバックの405万9000~424万6000円に対して、424万6000~452万1000円である。

(文=webCG堀田剛資<webCG”Happy”Hotta>/写真=スバル/編集=堀田剛資)

スバル・レヴォーグ レイバック プレミアムブラックS:HEV EX プロトタイプ

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4735×1820×1550mm

ホイールベース:2675mm

車重:1690kg

駆動方式:4WD

エンジン:2.5リッター水平対向4 DOHC 16バルブ

モーター:交流同期電動機

トランスミッション:CVT

エンジン最高出力:160PS(118kW)/5600rpm

エンジン最大トルク:209N・m(21.3kgf・m)/4000-4400rpm

モーター最高出力:119.6PS(88kW)

モーター最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)

タイヤ:(前)225/55R18 98V M+S/(後)225/55R18 98V M+S(ファルケン・ジークスZE001A A/S)

燃費:19.0km/リッター(WLTCモード)

価格:424万6000円/テスト車=–

オプション装備:–

テスト車の年式:2026年式(プロトタイプ)

テスト開始時の走行距離:–km

テスト形態:ロードインプレッション

走行状態:市街地(–)/高速道路(–)/山岳路(–)

テスト距離:–km

使用燃料:–リッター(レギュラーガソリン)

参考燃費:–km/リッター

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、Response.jpの記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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