t>

「東大は自分とは別世界の話」――多くの地方の高校生がこう思い込んでいる。しかし、この認識は才能や努力の差によるものではなく、身近に東大合格者という比較対象が存在しないことが原因だ。地方の学生に本当に必要なのは、新たな“ものさし”を手に入れることである。
東大合格者の約6割が関東出身というデータが示すように、地方出身者は少数派だ。地方の高校では、東大を目指す同級生がほとんどおらず、その結果、東大は遠い存在と感じられやすい。
情報格差も深刻だ。都市部の進学校では東大受験のノウハウが共有されているが、地方ではその情報が乏しい。また、予備校や塾の質にも差があり、地方の学生は不利な状況に置かれている。
さらに経済的負担も大きい。東京での生活費や受験費用は地方の家庭にとって重荷であり、また「地元を離れることへの不安」も進学を躊躇させる要因となっている。
学力以外のこれらの要因が、地方の受験生の選択肢を狭めている。オンライン教育や地方での東大生による講演などを通じて情報を提供すれば、地方の学生も学力で都市部に劣らない可能性を発揮できるだろう。