
戦争の様相を変える人工知能(AI)の軍事利用をめぐり、トランプ米政権内で温度差が表面化している。米軍は2月末以降の対イラン軍事作戦でAIを全面的に活用して戦果を挙げた一方、バンス副大統領が最近、AIの軍事利用に懐疑的な見解を示した。議論の行方次第では米国の軍事力に影響を及ぼす可能性がある。
バンス氏は5月28日、米西部コロラド州で行われた空軍士官学校の卒業式で「私がAIについて最も心配しているのは、戦争にどのような変化をもたらすのかという点だ」と述べ、生死の判断は機械ではなく人間が行うべきだと強調した。
この席でバンス氏が称賛したのが、ローマ教皇レオ14世が25日に発表した回勅だった。回勅はAIについて「より迅速に紛争を引き起こし、より非人間的なものにし、暴力に訴える敷居を下げることしかできない」と指摘し、国際的な規制の必要性を訴えた。カトリック信者であるバンス氏は27日の米NBCテレビのインタビューでも「教会指導者として期待通りのものだ」と評価した。
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