
ガッツ石松さんが6月2日、肺炎のため死去した。76歳だった。プロボクサーとしてWBC世界ライト級を5度防衛。引退後はタレント、俳優として活躍し、「OK牧場」などの名言で親しまれ、米国映画にも出演した。
リングネーム「ガッツ」は、所属したヨネクラジムの会長が命名した。勝ち目がないと感じると効いていないパンチでも倒れる癖のある石松さんに、「もっと根性を見せろ」という意味が込められた。
1974年4月11日、3度目の世界挑戦で王座を獲得。歓喜の雄叫びとともに上げた両腕の写真が翌日の新聞に載り、「ガッツポーズ」の語源となった。
引退後は芸能界に転身。1983年、橋田壽賀子脚本のNHK連続テレビ小説「おしん」で俳優としての地位を確立。スティーブン・スピルバーグ監督「太陽の帝国」(1987年)、リドリー・スコット監督「ブラック・レイン」(1989年)などのハリウッド作品にも出演した。
タレントとしては、だじゃれ風の独特の「名言」でも知られた。「僕さぁ、ボクサーなの」「サムタイムときどき」などがあり、代名詞となった「OK牧場」は日常で頻繁に使われるほど親しまれた。(千葉真)