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仕事柄、SNSのトレンドワードをチェックするのが日課だが、持論を語る長文投稿が増えたと感じている。精巧な図表が添えられることも多く、文章も含めてすべて生成人工知能(AI)で作成されたとみられる。
チャットGPTやジェミニ、クロード――生成AIは日々進化し、私たちの生活に深く入り込んでいる。検索機能にも実装され、質問や依頼を打ち込むだけで、詳細な説明文や図表、動画、音声などの成果物を瞬時に出力してくれる。
便利さの一方で危惧されるのは、自ら考えずにAIの答えを受け入れる「認知的降伏」である。外部化された脳として生成AIに依存すれば、多様な視点を見失い、意見の形成もAI任せになりかねない。SNSに氾濫するAI生成の主張はその象徴だ。
では、どう抵抗するか。まずAIが出力した情報を「参考意見」として扱い、事実確認や別の資料との突き合わせを欠かさないことだ。自分の頭で考える時間を意識的に確保し、AIとの対話を思考の出発点にする態度が求められる。大切なのは、AIを主役にせず、道具として使いこなす視点である。
生成AIとどう向き合うかは、情報社会に生きるすべての人の課題である。多面鏡のように受け取った情報を多角的に検証し、主体的な判断力を磨くことこそが、認知的降伏への抵抗になる。