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「産み落としてしまった」。昨年9月下旬の深夜、東京・池袋の交番に、知人に付き添われた若い女が訪れ、プラスチック容器に入った生まれたばかりの女児の遺体を差し出した。わが子の首を絞めて殺害したとして殺人罪などに問われた女の裁判員裁判では、ガールズバーで働いていた被告が妊娠発覚を機に孤立を深めていった過程が明らかになった。
女は三枝珠莉亜被告(22)。10歳以上年の離れた姉2人の3姉妹の末っ子として生まれ、家族5人で山梨県で暮らしていた。会社員だった父親は大腸がんを患い、被告が小学1年の時に死亡した。
ショックを受けた母は昼から酒を飲み、家事育児はまともにはできなくなった。被告が小学5年の時に姉2人が家を出たため、被告は母と二人暮らしになった。
5月に東京地裁で行われた公判には、次姉が証人として出廷した。裁判官は「母がひどい状態の時に出ていったと思うが、妹を置いていって大丈夫だと思ったのか」と質問した。
次姉は複雑な表情を浮かべ、「若かったこともあり、深く考えられていなかった」と絞りだした。